Biography

 The DUST'N'BONEZ・・・・
  Vocal. MORISHIGE,JUICHI
  Guiter. Taketomo Sakashita
  Bass. Norio Toshiro
  Drum. Eiji Mitsuzono
 2004年3月17日、恵比寿MILKに集結したロックンロール依存症患者たちの目前に初めてその姿を現した瞬間以来、THE DUST'N'BONEZはロックし、ロールし続けている。 ぶっちゃけ、オトナの事情や余計な雑音のために4つの車輪の転がるスピードが緩やかになったり、急停車を強いられるような場面もなくはなかった。 また、その音楽やライヴ・パフォーマンスの刺激度の高さに見合うような商業的サクセスストーリーを順調に歩んできたとは言い難い現状も確かにある。 が、ようやく時代がこのバンドに追いつき始めたようだ。間違っても“腐った世の中のために歩調を緩めてくれる”ような親切心を持ち合わせているはずもない彼らが ついにメジャー・フィールドへと解き放たれることになった事実が、何よりもそれを象徴している。

  戸城憲夫(b)が曲を書き、森重樹一(vo)が歌う。THE DUST'N'BONEZの音楽的成り立ちにコンセプトがあったとすれば、 多くの音楽ファンが長年求め続けてきた、そうしたシンプルな構図でしかない。 もちろんその図式は今も基本的には変わっていないし、この2人の合体が唯一無二のマジックを引き起こす事実については、 今、過去のどんな時代よりも強く認識されているはずだ。

  が、確かに始動の発端が2人の意気投合にあったとはいえ、THE DUST'N'BONEZはあくまで“4人組のロック・バンド”である。   坂下たけとも(g)と満園英二(ds)の存在は、言うまでもなく最初から不可欠だった。 そして実際、時間経過と比例しながら、彼らの音楽とグルーヴは“この4人だからこそ成立し得るもの”、 “この4人でなければ生まれ得ないもの”としての性質を強め続けている。 しかも彼らの体現するロックンロールは、王道的でありながら時代との温度差とも無縁で、重厚でありながら無謀なスピード感を伴っていて、 邪道のスリルといかがわしさをも常に持ち合わせているのである。

  森重と戸城がZIGGYを軸としながらふたつのディケイドをどう生き抜いてきたか、坂下と満園がSADSでどれだけ大きな役割を担ってきたかについて、 敢えてこの場で説明するつもりはないし、むしろ検索に検索を重ねるなりして勝手に過去を掘り下げてくれと言いたい。 というか、すでに通り過ぎてしまった過去以上にエキサイティングな現在がここにあり、誰にも言い当てることのできない未来が用意されている以上、 “振り返る”という作業そのものが無意味に等しいはずなのである。

  2006年9月、いわゆるメジャーからの初音源ということになるニュー・アルバムを発表する彼ら。 考えてみれば、このバンドにこれまでメジャー各社から“おいしい話”が来なかったこと自体が不思議でもあるわけだが、 逆に言えば、レコード会社各社はこの“プロフェッショナルを超えたアマチュア・バンド”の発する強烈な存在感に恐れをなし、 手を伸ばすことができずにいたということなのかもしれない。

  彼らが過去、商業ベースとは無関係なカタチで世に出してきたのは、『FLAME SKULL BASTARDS』と題された2004年11月発表のフル・アルバムと、 2005年にリリースされた「LOVE/HATE 〜激情の色彩」「透明なピストル」という2作のマキシ・シングル、そして1枚のライヴDVDのみである。 すべてが今後、コレクターズ・アイテムと呼ばれることになるのかもしれない。 が、それ以前にこのメジャー第1作が、すべてのロック・ファンにとってのマスト・アイテムとなるはずなのである。

  同時に、これまでも精力的かつゲリラ的に展開されてきたライヴ活動については、今後、さらに密度濃く充実したものが期待できることになるはずだ。 いわゆる単独公演はもちろんのこと、酸欠続きのライヴハウス・ツアーにも、各地の有望株バンド発掘にも積極的に取り組んできた彼らは、 冒頭で触れた史上初ライヴでBACKYARD BABIESとステージを共にしたのを皮切りに、 元GUNS N'ROSESのスティーヴン・アドラー(ds)率いるADLER'S APPETITEの来日公演にも友情出演を果たし、 さらには、かのLIZZY BORDENの発展形であるSTARWOODをオープニング・アクトに迎えて東京公演を行なうなど、世代も国境も超越した活動を繰り広げてきた。 加えて、彼らの音源はVELVET REVLOVERやMOTLEY CRUEのメンバーたちの手元にも渡り、 ごく最近、米国の某バンドから彼らにジョイント・ツアーの要請があったとの情報も届いてきている。 今後、当然のごとくバンド自体の活動環境がより良好なものとして整備されていくことを考えれば、 THE DUST'N'BONEZが世界を股にかけて活動する日が近い将来訪れたとしても、何ら不思議ではない。

  実力だけでもセンスだけでも生き延びることを許されないロックンロール・バンド。 しかしTHE DUST'N'BONEZにはそれら双方があらかじめ驚異的な次元で備わっている。 そして、ここにきて彼らは“環境”という重要なパズルの一片までも手に入れることになった。 これからの彼らを目と耳を向けずにいることほど不自然で困難なことはないはずなのである。

2006年6月 増田 勇一

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